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2021
04/26
陽極材の新しい取付工法「磁気吸着工法」とは?
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“ダイバーの安全を第一に考える”という新しい価値

“ダイバーの安全を第一に考える”という新しい価値

全従業員で話し合いをしている様子

「磁気吸着工法」とは?


 この記事では、磁気吸着法法について、開発の経緯から原理、従来工法との違いについてご紹介致します。



開発の経緯


 昨今、日本の高度経済成長期に建設された構造物が同時期に老朽化を迎え始めています。国土交通省の調べによると、建設後50年以上経過する岸壁の割合は、2016年時点で約14%だったのが、2026年には全体の約40%以上を占めることになります。しかし、日本の人口減、若者の土木離れによる人材不足は年々深刻化しており、同時に技術の継承も難しくなりつつあります。

 また、こちらは港湾空港工事における過去5年間の死傷災害事故の件数ですが、全死亡者数の6割(7/12)が潜水士による「おぼれ」であることから、いかに潜水士の死亡事故率が高いかがわかります。そのため、潜水作業時間を短縮し、危険な作業を極力少ない工法を選択することが、施工業者と発注者(施設オーナー)の責務と言えます。


消防署から講師を招き、心肺停止者の蘇生方法や負傷者の措置方法の講習を受けている様子です

 しかし、水中溶接で陽極を取り付ける工法では、下記のような課題があり、前述の人材不足や潜水作業の事故リスクといった問題に対して十分に応えるものではありません。そこで、誰でも簡単に迅速に取り付けられる工法が求められ、本工法「磁気吸着工法」が誕生しました。